研究の目的
環境問題、気象変動など農業が置かれている状況が大きく変化する中で、生産者は栽培技術向上を積み重ねている。しかし、「土作り」における科学的な裏付けは今までにない。農作物、土壌微生物と有機物について土の中の変化を解析し、「土の中を見える化」することにより農作物—微生物共生系を利用した農業資材を開発する。
次世代栽培装置の利用
自然環境での栽培中の微生物の影響を評価することは非常に難しいため、環境変動パラメーターを制御することが可能な次世代栽培装置を利用して、環境中より抽出した微生物が農作物に与える影響を評価した。
研究の成果
- 国内で様々な作付け、生産性、病原菌抵抗性などを指標とした土壌をサンプリングし、土壌微生物群の遺伝子を取得した。
- 次世代シーケンサーを用いて回収した遺伝子のデータ収集を行なった結果、各作付けに対して特徴的な微生物群が存在することが明らかとなった。
- 土壌中から抽出した農作物に有用な微生物を単離・純化し、次世代栽培装置を利用して微生物産物を添加、無添加区で栽培することにより農作物への効果を評価している。
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